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1Uサーバーの熱対策
省スペース設計の1Uサーバーやブレードタイプのサーバーは、サーバー集約という観点からは効率的に作られています。しかし、こうしたラックマウント型のサーバーをサーバーラックに納める場合には、サーバーラックの性能をしっかり評価しておかないと痛い目にあう可能性があります。
例えば、1Uサーバーでは1つのラックに多くのサーバーを組み込むことが可能ですが、これは同時にラック内の温度が急上昇する可能性が高いことを意味します。サーバーの温度上昇は故障の大きな原因になりますし、サーバーの集積度が上がることで、多数のサーバーを接続するケーブル処理の効率化も必要となります。
サーバーの構成部品の中で最も発熱するのはCPUですが、現在一般的なのはファンを使ってCPUに風を吹き付けて冷却する強制空冷方式です。最近では空気よりも熱容量の大きい水を使った水冷方式のサーバーも登場しています。水冷方式は、CPUに水が循環しているヘッドを接触させてCPUから熱を奪った後、その水を外部ラジエータで放散させる方法です。
1Uタイプのサーバーの場合には、サーバー自体にファンを搭載しているタイプとサーバーラックにファンユニットを取り付けて冷却するタイプがあります。さらに、サーバー内部では熱に弱いパーツを前面に配置して冷却効率を上げる改善が図られています。
このようにサーバー集約と熱対策は切っても切れない関係なのですが、CPUが本来持つ能力を最大に使い切るためにも、熱対策は今後も重要課題となっています。
ラックマウントの注意点#3
1Uタイプのラックマウント型サーバーは、まとめて設置できるのがメリットですが、集中させやすいために様々な問題も発生します。1Uタイプのサーバーの注意点を今回もご紹介して行きます。
<消費電力>
1Uサーバーは高性能なのに比例して消費電力も大きくなる傾向にあります。供給電源容量がギリギリの場合、負荷が上昇したとたんに挙動が不安定になるなど障害を発生しがちです。事前にラック全体の消費電力を確認しておきましょう。
<KVM(キーボード、ビデオ、マウス)切替器との互換性>
1U型のラックマウントサーバーでは、KVM(キーボード、ビデオ、マウス)切替器を利用するケースが多くなります。事前にサーバーおよびキーボードなどとKVM切替器との互換性を確認しておきましょう。
<メンテナンスとセキュリティの両立>
不具合が起きた際や故障時など、部品の交換が容易なようにメンテナンス性が高い1Uのようなラックマウント型を選択するのも重要です。データセンターなどでは、狭い場所でメンテナンスを行うため、ラックにマウントした状態でメモリやHDDの交換が簡単に出来るように工夫されているものを選びましょう。
さらに、セキュリティ面も重要です。できればUSBポートなどを含む前面部分は、鍵が掛けられるフロント・パネルなどで保護されている方がベターです。
<管理モニタ機能>
プロセッサの温度や冷却ファンの回転数、HDDの書き込み/読み出しエラーなど、ハードウェアの障害をモニタ可能な管理モニタ機能があると便利です。
ブレードサーバーの特長
薄型のサーバーの大きさは、ラックマウントサーバー(1U)の大きさが単位となることが多いのですが、縦置きの薄型コンピュータをブレードサーバーと呼ぶことがあります。このブレードサーバーとラックマウントサーバー(1U)の違いに注目しながら、ブレードサーバーの特長をみていきましょう。
ブレードサーバーは3Uサイズのラックであれば20枚程度の台数をマウント可能で、1Uサイズのラックでも6枚程度のサーバーブレードをマウントできるため、一般的なラックマウントサーバー(1U)よりもさらに体積あたりの台数を増やすことが可能なのが特長です。一般的なサーバーラックは、30Uから40U程度の容量があるため、ブレードサーバーを利用することで1台のラックに最大で250台程度のサーバーをマウントできる計算になります。
また、ブレードサーバーでは給電ユニットや放熱ファンを数枚のサーバーブレードで共有するため、故障の発生しやすい部品の点数を減らすことができるので、メンテナンスの面においても有利となります。また、大規模サーバー構築が可能なためシステム全体の信頼性を向上させられることもブレードサーバーの特長です。
大規模サーバー構築のネックはサーバースペースの確保、日常のメンテナンスが煩雑になりがちなことが挙げられます。日常の保守点検はVHSのダビングのように容易ではなく、故障箇所や不具合を容易に修理できることは大きなメリットにつながります。
ラックマウントサーバーの特長とは?
ラックマウントサーバー(1U)について、その特長をみていきましょう。
1Uサーバーは高さ約45mm × 幅約483mm(19インチ) × 奥行き約540mmと大きさが決まっています。個人ユースのパソコンなどと比べて平たい形状で、ラック(棚)により多く設置できる形に設計されているのが特長です。他にも2Uサーバーは1Uサーバーに比べ高さが2倍、3Uサーバーは3倍のサーバーで、「U」が大きくなるにつれて高さのみ大きくなります。
また、1Uのスペースに2台設置できる1/2Uサーバーは奥行きが1Uサーバーの半分であり、背中合わせに設置することで、1Uサーバーのサイズで2台設置が可能。1/4Uサーバーはまたその半分です。
こうしたラックマウントサーバー(1U)のメリット・デメリットとして、以下の要素が挙げられます。
<メリット>
●前面にキーシリンダーのついたフタがあるモノが多く、ケース開閉・パーツ交換が容易であること
●ハードディスクはケースを開かなくても取り出せる
●ケースファンが前面についているので、不具合の際にも交換が容易
●電源ケーブル以外の接続ポートが前面に集中している(※ 電源も前面にある場合が多い)
●電源抜け防止の金具がある
<デメリット>
●パーツが小型かつ高性能であるため比較的高額なこと
●小径・高速回転のファンを多く搭載することが一般的で、騒音が凄まじいこと
このようにラックマウントサーバー(1U)には、メリットとデメリットがあります。